定年ライフ通信
賢いお金編

iDeCo、新NISAは老後生活の必需品

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 長く続いたデフレ時代は、無理に投資商品に手を出すよりも、銀行預金やタンス預金で十分であった。しかし、ウクライナ戦争を契機に状況は一変し、インフレの時代が到来した。インフレ下では物価が上昇するため、現金をそのまま保有すると資産価値が目減りしてしまう。一方で、インフレに伴い金利や株価も上昇し、さまざまな金融商品の活躍の場が生まれるのである。

税制面で有利なiDeCoと新NISA

 そこでシニア世代に特におすすめしたいのがiDeCo新NISAである。両制度とも税制面で大きなメリットを有している点が特徴である。

 iDeCoは掛金が全額所得控除され、運用益も非課税であるうえ、受け取り時には各種控除が適用される非常に優れた制度である。新NISAも、配当や売却益に税金がかからないため、所得が少ない年金世代にとってありがたい制度である。

 iDeCoのデメリットとして、原則60歳以降でないと受け取れない点が挙げられる。しかしシニア世代にとって60歳は目の前であり、仮に60歳以降にiDeCoを始めた場合でも、加入から5年で受け取ることが可能である。逆にシニア世代にとっては使いやすい制度と言える。

高配当株投資で活用したい

 新NISAは、つみたて投資枠が注目されるため、長期投資が基本で先が長くないシニア世代には縁がないように見える。しかし、成長投資枠を活用すれば、1人あたり最大1,200万円まで株式投資が可能である。また、高配当株への投資では、配当金から税金を引かれないため、高配当をそのまま享受できる。

 老後生活では現役世代に比べて収入が減少することが一般的である。そのため、年金収入に加えて配当収入などで不足分を補う必要がある。そこからいかに税金を抑えるかが、老後資産運用の重要なポイントとなるのである。

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「定年ライフ通信」編集部
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駆け出しブロガー
長年書籍雑誌のコンテンツ制作を行ってきたベテラン編集者が集った編集部です。メンバーは皆、定年を経験したシニアで、自らの経験を元にシニアライフの情報とコツを紹介します。
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